とらじろうの箱。

自分でプレイしたゲームや、読んだ漫画や本などについて書いています。なお、このブログではAmazonのアソシエイトとして、適格販売により収入を得ています。

【ひらめき☆マンガ教室】第3回課題・画面を作る【第4期】

ひらめき☆マンガ教室

 ひらめき☆マンガ教室(以下、ひらマン)は株式会社ゲンロンによるマンガスクールです。興味のある方はぼくが以前に書いた記事や、下記のゲンロンによるHPを一読いただければと思います。

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toraziro-27.hatenablog.com

第3回課題・画面を作る

 ひらマンでは月に一度の頻度で「課題」が提示されます。

 第3回に当たる今回の課題は『画面を作る』でした。なお、ひらマンの課題は毎回ネット上で公開されていて誰でも閲覧できます。マンガに興味のある方なら一読して損はないので是非ともご覧ください。

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 これまでと同様に自分自身が課題文をどう理解したのか振り返るために解釈を残しておくことが目的の記事となります。

課題文要約

 マイルールとして課題文を多くても3つの要素にまとめて要約しています。提示された課題の全文を知りたい方は上のリンクからご覧ください。

  1. 課題文で求められていること
    『画面を作る』こと。今回は16ページ上弦ではなく、最大20ページまで使うことが出来ます。それは『(16ページは)面白そうな導入にページを使ったうえで中身を充実させるには少し短いページ数』だからとのこと。その中でコマ単位、ページ単位での『画面作り』を意識して読ませるマンガにすることが求められています。
  2. 用いる材料
    『魅力的なヒロインが登場する』マンガを描いてほしいと、これはそのまま書かれていますね。
  3. 縛り内容
    冒頭で読者に「読んでみたいと思わせる事」および1ページ使っての「扉絵」は禁止されています。

 基本的には「短いページ数の中で読者の興味を可能な限り惹きつけ、無駄なく読みやすくかつ魅力的で作品の主張が伝わるマンガを描いてほしい」ということだと思います。ハッハ。言葉で書くのは簡単ですが、べらぼうに難しいことを求められていますね。ただ、今回は「縛り」があるのでその分迷いは少なくなるのかもしれません。

課題文を読んで考えたこと
  1. 『何より「読みやすく」』という絶対の基本は忘れない。引き込まれる冒頭の作り方にも関わるとは思いますが、それ以前のポイントですね。マンガは読者がいて初めて成り立つ媒体です。常に『「読みやすく」』を意識しないといけません。
  2. 『魅力的なヒロイン』も大事だが、それよりもマンガとしての優先順位はマンガ全体としての読みやすさや冒頭での引き込み方である。今回は課題文にはっきりとマンガは『読まれなければ何も始まらず、意味もありません』と書かれています。いかに魅力的なヒロインを作ることに成功していても冒頭で読者を呼び込めなければ意味がなくなってしまうでしょう。
  3. 20ページ上限に変わったからといってペン入れのできないボリュームにしてしまえば本末転倒である。20ページでいかにうまく話をまとめられても、期間内に人に見せられる形に仕上げるだけの時間が取れなければやはり、それは人に読まれることが無くなってしまいます。

 まとめると、マンガの基本である「読者への意識」を強く保ちながらいかに題材としての魅力的なヒロインを用いるのかを考えた、ということでしょうか。

最終的に意識すること
  1. 『作品の主張、伝えたいこと、面白さ』は何か。ここが曖昧だと曖昧なマンガにしかならず、読者には伝わらない。画面作りにこだわるもの『』内のモノを読者に伝えるためである。
  2. 読者にとってマンガがどう映るのかを常に考える。
  3. 質問を考えるの忘れない。
自分なら結局どうするか

 しつこいくらい意識するのは「読者」の目線。その上で今回の課題文にある『ヒロイン』の定義を読んだときにパッと思い浮かんだのは「ライナスの毛布」でした。「安心毛布」といった方が伝わるのかもしれません。つまり、ある種の愛着や執着を主人公から向けられるようなものを『ヒロイン』として連想したわけです。

 イメージとしては正規受講生の清水しのさんが第2回課題ネームとして提出されていた『車のジギー』なども当てはまるでしょうか。

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 というわけでぼくの場合はある種の「執着」を元にヒロインを造形しようと思いつきました。その上でよりその執着が分かりやすいエピソードを考えます。例えば「親友だと思っていた人からもらった髪飾りをずっとつけていたが、久しぶりに再会したらその親友は様変わりしていて髪飾りのことなど忘れていた。ぼっちの主人公は裏切られたような思いを抱えながらも、髪飾りは変化しないことに希望を見出しながらかつての親友と今の親友をブリッジさせようと奮闘する」とかそういうプロットを作りました。

 その上で冒頭から読者を引き付けるにはどこから話を始めるべきか。一番盛り上がりのある所から始めるべきだと考え、メインの山場の1つである親友に裏切られたと感じるシーンを冒頭に持ってこようと考えました。また、扉絵禁止縛りの中でいかに効果的に作品名を盛り込むかという点には、マンガの中でそのまま使ってしまえるキーフレーズやモノローグ、間を示す表現をそのまま作品名にすることで対処しようと思いつきました。

あとがき

 この記事では第3回の課題文を受けて考えたことを書きました。少し記事の構成も変更を加えました。

 第2回課題でもそうでしたが、第3回ではソレに負けず劣らず当たり前なんだけどハードルの高いことを求められているような気がします。また、今回で第3回目ということもありそろそろ第1回課題文で書かれていた『7つのヒント』を忘れてしまっている時期なのではないかと思います。気分転換や煮詰まってしまった時などにもう一度読み直してみてはいかがでしょうか。

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 初回講義の米代恭さん、第2回の武富健治さん、第3回の師走の翁さんはいわば「ザ・ひらマン」といってもいい様な講義をしてくださる方々のようです。今から楽しみな分、やはり課題提出への思い入れも強くなってしまうのではないかと感じます。

 それでは、また次の記事でお会いしましょう。

 次回のネーム講評をしてくださる師走の翁先生の最新作及び代表作、全年齢対象コミックが気になる方は是非↓からどうぞ~。B(asebal)Lもあります。

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