とらじろうの箱。

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【ひらめき☆マンガ教室】第6回課題・構成を練る【第4期】

ひらめき☆マンガ教室

 ひらめき☆マンガ教室(以下、ひらマン)は株式会社ゲンロンによるマンガスクールです。興味のある方は以前の記事や、下記のゲンロンによるHPを一読いただければと思います。

school.genron.co.jp

toraziro-27.hatenablog.com

第6回課題・構成を練る

 ひらマンでは月に一度の頻度で「課題文」が提示されます。

 第5回講義の課題は『「主感情」と「副感情」を描く』でしたが、今回は『構成を練る』です。なお、ひらマンの課題文は毎回ネット上で公開されているので誰でも閲覧可能です。マンガに興味のある方なら一読して損はないので是非ともご覧ください。

school.genron.co.jp

課題文要約

 提示された課題の全文を知りたい方は上のリンクからご覧ください。

  1. メインテーマ
    メインテーマは『構成を練る』こと。具体的には『大ゴマを演出するための構成を練る』ことです。見せたいシーンを読者の印象に残すためにはどうするか。そのためには演出が必要だそうです。
  2. 求められていること
    『見せたいシーン』、この場合は『大ゴマ』を『演出する』こと。演出する目的は、そのシーンを読者の印象に残すことです。

課題文を読んで考えたこと

  1. 見せたいシーンを大ゴマとして演出する必要がある。
  2. 「演出」とは何か?
  3. 大ゴマだと普通のコマとは何がどう異なるのか?

 大ゴマを使うと、一般的にそのコマの滞在時間が伸びると言われています。そう考えると、大ゴマにはそのほかのコマより複雑な情報や、より大切に感じて欲しい情報を乗せることができるのかもしれません。

最終的に意識する事

 大ゴマを演出することの大前提に、『見せたいシーンを読者の印象に残すための作業である』ことを忘れない。演出することが目的にならないように。

自分としての取り込み

 今までこういったことはしていないのですが、今回の課題は聴講生として取り組むのが可能だと考えたので、少し自分の側に寄せて行動を起こしてみることにしました。
 具体的には、これまでは講義前までにアップロードしていたコメント記事を意図的に後ろにずらして公開してみようと思います。というのも、近ごろありがたいことに(というのは変なのですが)ひらマンの提出作品をいろんな方が、様々な形で感想を残してくれています。その様子を見ていると、多くの場合は作品提出の直後が一番活発なように見受けられました。対して、提出からしばらくすると比較的落ち着いてくるのかなぁという印象を受けています。

 そこで、第6課題のネーム及び、第5課題の完成稿のコメント記事は活動が比較的落ち着いている時期に公開してみようと思いました。

 ひらマンの提出作品はネット上に、いつでも見られる形で公開されています。それを考えると、いついかなる形でもコメントや感想が残されうるということです。確かに、作品公開直後に感想やコメントが多くなることは自然です。けれども同じように、少しずれたタイミングで読者が生まれることもまた自然なことだと思います。なので、今回は意図的にタイミングがずれた読者として立ち現れるように演出をしてみようと思いました。

おわりに

 課題文がシンプルな反面、具体的に手を動かそうとすると非常に難しいのかなぁという印象です。大ゴマにすると何がどう変わるのか。大ゴマの前後にあり得る演出とは何か。見せたいシーンを読者に印象付けるために、なぜ大ゴマや見開きが必要なのか。

 考え始めると万能な回答のないことに気が付きます。

 少し調べてみても、様々な立場の人が様々な理論や実感に基づいていろんなことを記しているようです。マンガには多くの要素があり、それらが複合的に絡み合いながら一つの作品になります。絵柄が変わればコマ割りも変わるし、吹き出しの位置が変わればコマ割りが変わることもあるかもしれません。

 難しいです。

 水上悟志さんは多く短編を描かれているので、そちらに参考になるものがたくさんありそうです。というか、単に面白いので、読んだことのない方はこの機会に是非! 個人的なおすすめは短編集三部作の内、とりわけ『ギンガサンダー』です。とはいっても、これは『げこげこ』、『ぴよぴよ』からの変遷をたどりながら読むのがめちゃくちゃ楽しいわけです!! おすすめです!!

 というわけで、少し変則的ではありますが、今回の課題は個人的に受け止めながら自薦してみる形になりました。

 コメント記事を更新しないということはありません。

 それでは、また次の記事でお会いしましょう。

 水上悟志さんの代表作と言えば『惑星のさみだれ』か『スピリットサークル』になるのが一般的だと思います。もちろんそれも面白い、というか、読んでないなら読むべき作品です! とはいえ、やはり、個人的には短編集を読んだ方が取り組みが明確なように思えるので、こちらもおすすめです!

 是非どうぞ!

 ちなみに、完成度が高いことで有名な『サイコスタッフ』は「マンガ図書館z」にて無料で読めます!

www.mangaz.com