とらじろうの箱。

自分でプレイしたゲームや、読んだ漫画や本などについて書いています。なお、このブログではAmazonのアソシエイトとして、適格販売により収入を得ています。

【ひらめき☆マンガ教室】第1回課題・自己紹介 ネーム感想編その2【第4期】

第1回課題・自己紹介

はじめに

 ぼくがどのようなスタンスでネームを読んでいるか、などの説明は前回の記事に詳しいのでそちらを参照していただければ幸いです。

toraziro-27.hatenablog.com

 締め切り付近にこの記事を書き始めたこともあり、猛烈に提出作品が増えております。現在提出を確認できているものすべてを乗せるとあまりにも長くなりそうなので、『その2』では新たに10人の方の感想を載せたいと思います。

 *この記事を見直している段階で新たに投稿されたネームを複数確認いたしました。申し訳ありませんが、順番的に飛ばされてしまっているネームに関してはその3以降に回させていただきます。*

作品を読んだ環境

 ノートPCのchromeブラウザでスクロールを利用して読みました。画像をクリックして1ページ毎に表示される形式では読んでいない、と言うことです。

 以下、本題。

作品への感想

『厄年』作者:丫戊个堂

 まず第一に『自己紹介漫画』であることが明確になっていて、とても読みやすかったです。「あぁ、この漫画はそう読めば良いのね」というのがいち早く分かるので迷うことなく理解が出来ました。また、『厄年』というタイトルだと場合によってはギャグマンガ風のモノも想像できますが、黒駒+白抜き文字が冒頭に来ることで、『これはシリアスの方か』と自然に方向性が分かるのも読みやすさの一因だと思います。1ページ当たりのコマ数も少なく抑えられており、文字が多くてもストレスなく読むことができるのですっきりして感じました。

 ネームアピールにある『ちょっとめんどくさい感じ』については、同じことを大ゴマ顔アップで二度繰り返すあたりや、5ページの横顔の表情、最終コマでポケットに手を突っ込んでいる感じで十分に伝わってきたと思います。

 一方で『父母に対する思い』については、もう少し描写を増やしてもいいのかなぁと感じました。失語症に伴い、お父さんやお母さんに伝えたいことを伝えられなかった思いそのものは5ページで描けていると思います。その反面、丫戊个堂さんのことを詳しく知らない読者としてはご両親との間にあった何らかのエピソードが欲しいと感じました。それがあればこの漫画に読者が入っていく共感のトリガーが生まれるかなぁと。今回はページ数に余裕があるので、余計にそう感じました。

 これは読みながらふと浮かんだことなのですが、この漫画の雰囲気だと写植文字と丫戊个堂さんの手書き文字を上手く使い分けると一層雰囲気が出てくるではないか?と思います。

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『リアルとフィクションの狭間』作者:あまこう

 お姉さん(?)と主人公さんは仲がよさそうなのに性格(キャラ)が異なっていて、そのちぐはぐ感がとても楽しく読めました。

 会話のテンポが軽快で、台詞量が多くても全く気になりません。出てくるキャラクターの書き分けも明確で、お母さんの回想コマは、特に演出することもなく挿入されますが目が止まることなく読めて驚きです。(吹き出しで>のあるなしが大きいのか……?)

 主人公とお姉さんの性格が大きく異なっているので互いに比較対象となり、キャラクター理解が自然に深まります。一方で二人の関係性については、ネームアピールを読むまで明確に読み取ることが出来ませんでした。

 二人の仲が良いことは台詞回しや表情の見せ合いから理解できましたが、二人の職業や立場(関係性)は冒頭で明確にしてくれると助かったなぁと。例えばお姉さんがお母さんに抱くイライラや最終ページでの就職斡旋煽りなど、お姉さんが医者なのか看護師なのか、はたまた別の形での医療従事者なのかによって受け止め方が変わるんじゃないかなぁと感じます。

 あと、3ページ目の1コマ→2コマの流れで少し目が止まってしまいました。2コマ目に入るレビュー画面をもう少し引きで描いてくれていたらアニメの話か漫画の話か、具体的なものが分かってスムーズに読めたのかなぁと思います。あるいは、前2ページとのつながりをぼくが読み取れなかったことが原因かもしれません……。現場とそれ以外の立場での感じ方の違いから、オタクとオタク外との感覚の違いへ話がリンクしているのかな? と読んだのですがこの読みに自信がなく、別のところへ思考が飛んだために読む手が止まってしまったのかもしれないです。

 (以下は完全に主観での感想です。漫画内で描かれていたことがぼくの関心と大きくかぶっていたので触れずにはいられないな……と。フィクションと現実との関りって難しいですよね。かつてオタクがバッシングされていた事実もありますし、今でも時折やり玉に挙げられます。一方でつい先日小児愛についてあれこれあったように、作る側が他者からの攻撃的まなざしを過度に内面化するのは危ないというか、現実との齟齬が大きくなるように感じました。ぼくの場合は主に二次創作ではありますが、あまこうさんがこの漫画で描かれたのと同じようなモヤモヤを抱えているので「わかる!」となりながら読ませていただきました。)

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『葛藤の修行生活』作者:俗人ちん

 ズルい! この漫画ズルいですよ! 現時点での一押しネームです。めちゃくちゃに面白い。1コマ目のインパクトが強くて引き込まれるのもめっちゃ良いですが、自己紹介漫画として自身の特殊性(仏教関係者であること)が明確に分かる導入になってますし、何より選んだテーマが『葛藤』なので守備範囲が広く、普遍的に楽しめる漫画になっているのがズルいです。特殊性と普遍性が両立してるので端的に面白いという。ズルだ。

 ここは意識して描かれたのか分かりませんが、先生(と書いていいのかな?)がお叱りになる際の表情に多様性がないのがすごく好きです。謎の「分かる!」感があります。学校の先生が怒る時とかとりあえず怒ってる感だけが伝わってきますよね。怒られてる側としては。あの雰囲気を感じました。

 物語としてみても導入から展開と決着まで綺麗に収まっていると思います。状況説明→葛藤→決着という流れが時系列に沿って綺麗に描かれているのでとてもスムーズに理解が進みました。葛藤を描く際に抜き出してきたエピソードもとても明快でよかったと思います。(登場人物が基本坊主だからなのかもしれませんが……)主要な登場人物が長谷川さんと鈴木さんに絞られているのも変に物語が大きくならず、読みやすかったです。

 なんだろう、一度めっちゃ面白い!と思ってしまうとこうも何かを指摘するのが難しいとは思わなんだ……。かなり細かいことですが、一つの吹き出しに縦に長くなる文字配置はしない方がより一層読みやすくなると思います。吹き出しの形そのものを気持ち横幅広めに取るようにするといいのかな……。

 (これは手元にある漫画でぼくが勝手に研究していることなので講師陣の方から別の指摘があった際にはそちらを優先してほしいのですが、)『イエスタデイをうたって』などの漫画を開いてみると、どんなに多くても一つの吹き出しの一行には10文字しか配置されていませんでした。人の目は横には強くても縦には弱いという話もありますし(漫画においても横へ移るコマと縦へ移るコマは性質が違うという議論もありますよね)、台詞を縦に長く配置するのは避けるのが無難なのかもしれません。

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『かわいい好きには』作者:fuji46

 幼少期から青春期を過ぎ、現在に至るまでの話が13ページの中できちんと収められていて、一人の女性を描くお話としてすごくまとまりを感じました。タイトルへの流れがおしゃれで素敵です。

 また、作中で挙げられている漫画やキャラクターによって主人公の嗜好というか、傾向が分かるのも『私』のキャラクター付けを読者がしやすくなるのに一役買っているように思います。(これはぼくが『ぼく地球』好きであり、『幽☆遊☆白書』では蔵馬より桑原派だというのが大きいのかもしれないので、客観性は薄いかもしれないデス……)

 物語の軸となる挫折や憧れを描く部分では共感性の高いエピソードが選ばれているように思いました。漫画が好きで漫研に入りたいのに友達には正直になれないことや、漫画に対する思いを押し込めつつも自分に分かるだけの範囲では漫画の何かに引き寄せられてしまう点など、マンガ好きには広く共感を得られる話であると同時に読んでいて引き込まれる部分だと思います。

 時折、吹き出し外に挿入される一言突っ込み(?)がありますが、あれは打ち込み文字よりも書き文字の方が自己紹介漫画(エッセイ漫画)として深みが出るのかなぁと感じます。結婚話など、場合によっては反応の大きいテーマなので少し言い回しに気を遣うか、カバーをすると良い場合があるのかもしれないと感じました。ストレートにご自身のことを描かれた漫画のように思えるので、書き文字を使うとそこがより際立たないかなぁと。また別の話ですが、横に読む文字がそこそこ多いにも関わらず、戸惑うことなくコマを追っていけるような作りになっていて、とても驚いています。

 ほかの方の感想で書いたこととも重なってしまうのですが、今回の提出ネームが13ページになっていることが気になりました。描きたいことを書き終えたのが13ページだったのかなぁと想像しますが、何か掲載する場所や読まれる場所への想定があるなどして意図的に13ページにされたのであればお話をお伺いたいです!

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『いつだって消えたい』作者:hyidejp

 最初から最後まで描かれていることが一貫されており、主人公の立場や考え方が非常に分かりやすい漫画でした。現代を舞台としており描かれるトピックも非常に現実的なものなので、すべてに共感する人は限られているかもしれませんが、部分部分で「これは自分のことなのかもしれない」と共感のまなざしを持つ人も多いと感じます。もちろんぼくもそうです。バイト先からの連絡とか一生来てほしくない。

 比較的文字数の多い漫画だと思うのですが、アイロニカルな雰囲気でまとめられた作品がぼくの好みにマッチしていることもあって、ストレスなく読むことが出来ました。人によっては少し文字が多くて読みにくさを感じることもあるのかもしれません。

 6ページに差し込まれている、一日に必要な金額を具体的に計算しているところがこの漫画では特に好きです。このダメな風にマメな所とかすごく好きです。最終コマできちんとカロリーメイトを食べている点も好印象です。『消えたい』ことと死にたいことが別のものと区別されていて、その違いについてもわかりやすく説明されているのでこの漫画で主張したいことは伝わってきたように思います。

 以下の指摘は漫画そのものとは少し離れたものになってしまいますが、ネームのスキャンが薄く、モニター上では読みにくいので可能であればもう少し濃い鉛筆で描いて頂くかスキャン環境を見直して頂けると個人的にすごく助かります……。それと、『親の仇のように』という言葉の使い方に少し違和感があったり、おそらく「お盆休み」とすべきところが『お盆み』となっていたりと、誤字脱字の部類が目立つようにも感じました。

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『先生は私を贔屓したのだけれども』作者:ハミ山クリニカ

 学校を題材に、テスト返しという誰しもが何らかの思い出(?)を持っているエピソードから始まるので非常に入り込みやすかったです。ペン入れ済みのページが1コマあるので、ネーム部分についても完成稿が想像できてそういう意味でも読みやすかったと思います。学園モノなので短い漫画の割に登場人物が多いはずですが、髪形や眉の造形などでパッと区別ができるデザインになっていて、そういう意味でも混乱が少なかったです。ワンさん良い人や。

 あまりぼく自身は意識したことが無いんですが、こういう内面に向き合う漫画だと主人公はしゃべらず、周りの人物に会話をさせてそこへ反応を乗せていく方が読む方は読みやすいのかな……。めちゃくちゃすっきりした漫画版俺ガイル感を得ました。

 5ページ右下のコマで先生からの目線が挿入されたのは驚きでした。7ページの3コマ目の左にある吹き出しが口から延びているのもおおっ!となりました。

 物語の流れに関して、先生に余計な気遣いをされた後、それまでの自分が解体されて再構築された、と言う部分がいまいち強度を持って感じられませんでした。これはぼくが「ここでみじめと言ったら周りの生徒からのそれらしい視線が向けられるはずだ」という先入観が先に来てしまっているせいかもしれません。

 それとは別に1ページ目から挿入されている、先生に付随した◇は他者からの無責任な欲望と期待を端的に表していてとても良いと感じました、その一方で、先生が三木さんに失望した時に対になる記号が入っていてもよかったんじゃないかなぁとも思います。先生のむかつく『えー』と、表情だけで充分かもしれませんが、そういう表現があると漫画として面白いかなぁと。

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『ウッカリさん』作者:シギハラ

 ぼくの方にここに載っているのは『自己紹介漫画』なんだという強いバイアスがあったのでこの導入部分はめっちゃドキッとさせられました。

 物語として導入から締めに連なるきちんとした流れがあり、ひとつのスジが通った話の中で「勘違い」というすれ違いが描かれていて、意外性をもって読むことが出来ました。コマ割りについても多くも少なくもなく、特に疲れることなく読み進められました。一方で、ここだ!という場面で大ゴマがあると物語の波がより明確になったようにも思います。

 4ページからは、主人公が助けてくれた子に対して「こいつも万引き仲間なんだな」と思っていることが前提で描写が進んだように思えます。この場面では少し目が止まってしまいました。読者として、「主人公の話しぶり的に助けてくれた子も万引き仲間っぽい雰囲気が出てるけどどうも抜けているところがあるし、どっちなんだろう……?」という感じがしたのです。これについては狙っていたのならまんまとしてやられた! わけですが、6ページの『何言ってんのー。』のコマから察するにどうもそうではないような気がします。

 ここでの落差(驚き)を大きくするのなら、主人公ちゃんがはっきりと「助けてくれた子のことを万引き仲間だと思っている」描写があってもいいのかなぁと。「こっち側の人間」感がより強く演出されていると、このコマで主人公が感じたのと同じような落差を読者であるぼくも感じられたように思います。

 あるいは『何言ってんのー。』の後に「あ、なんだ。違ったんだ」的なモノローグがあるだけでも最終コマの『とんだウッカリさん だったな』という〆台詞が際立つようにも思いました。途中で落としたアイスが最終コマで生きてくる描写はとっても好きだったので、「うーん、こんなにいいコマなのにこっちに来る何かがどうにも薄いような気がする」といった読後感があったのです。

 以下は中身とは別ですが、句読点をつけるかどうか、などの細かいルールについては特にこだわりがないのであれば、何らかの形で統一されていた方が読む方に変なエネルギーを消費させなくてよいかもしれないです。

 提出されていたネームがすごくぼく好みのテイストだったために、少し出過ぎた感想になっているかもしれません。とにもかくにも、とても楽しく読ませていただきました。

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『祖母の素顔』作者:motoko

 16ページをフルに使った細かい物語の中にクスっと来るような笑いどころもあり、最後まで飽きることなく読ませていただきました。各コマでの書き込みも細かく、もしこれをペン入れすることになったらかなり大変だと思います。お葬式が舞台になっているのでベタも多いし……。

 4ページに描かれているように、お酌をしながらもおばあちゃんのことをさりげなく聞き出そうとする主人公のやり手な感じというか、ちゃっかりしている感じも全体の雰囲気と馴染んでいるように思います。登場人物の多い中で、主人公のデザインがきちんとキャラクター然としているので読んでいて混乱が少ないのも素晴らしいと感じました。物語としても、おばあちゃんのことを全く思い出せなかった初期から、細かい出来事を経ておばあちゃんに対する一定の思い出とそれへの評価をするところまで至っていて、終わりまで読んだときにすごくまとまった印象を受けます。

 ネームアピ―ルを読んで、悲しいことと泣けることは別だと思うんだけど、最終ページの台詞は『記憶が戻っても 泣けるわけじゃ なかったけど……』でいいのかなぁと感じました。一方で、よくわからないことに対して整理をつけて『でもこれはどうしようもないな』と整理をつけているのは漫画を通してきちんと伝わっているように思います。最終ページ冒頭の『私は将来の 自分を見て いるようで…』ももしかすると何らかの形で結論のあった方が読みやすく感じたかもしれないな、と感じました。

 あと、これはネーム段階だからなのかもしれませんが、コマ割り線と吹き出し線の太さが近く、全ページを通して吹き出しが読みにくかったです。最終的には全体的に黒い漫画になると思うので少し気になりました。

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異世界に来たのにチートスキルが何もなかった話』作者:なないつ

  まず、1ページ目でのタイトルの出し方がものすごく好きです。めちゃくちゃぼく好み。1ページあたりが3~5コマで構成されているので変に読みつかれることもありませんでした。

 「何かを期待して飛び込んだ先の世界で、驚くような肩透かしを食らった」ということを表すのに異世界を選んだのはとても分かりやすく、読解を助けるモチーフだと思います。その異世界でさえ希望はくじかれたのに、それでもまだ異世界に居続けなければならないという最終ページはとてもアジのあるものに思えました。

 非常に簡潔にまとめてある半面、1コマ1コマの情報量はもう少し多くしてもいいのかなと感じます。今回の漫画は、異世界に来てからの希望とその裏切りだけで充分に役割を果たしているとも思いますが、せっかくの異世界モノなので現世(?)での主人公がどう振る舞っていたのかが分かったらより深く入り込めるのかもしれません。1ページと最終ページからは「現世に変えるつもりなど毛頭ない」感じがあるので、ちょっと現世のことも見てみたかったなぁ、と。

 あるいは、異世界に来てからの活躍と希望からの挫折がもう少し具体的に描かれていると、単体の物語として読者の側に寄ってくるものになったのかもしれないと思います。これはすごく個人的な感想ですが「この漫画で描きたいことと描かれていることは分かるが、どうにもこっちの側には寄ってこないなぁ」という感覚がありました。

 人より獣とかモンスターの方に興味がお強いのか、2ページに描かれているラフな獣人や最終コマのエンブレム的ドラゴンはとても魅力的な造形に見えました。

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『帰れないひとり』作者:のり漫

 ものすごく情報の詰まった漫画でした。伝えたいことがはっきりしているのだと思います。1コマ1コマ、どれを取ってもどういう意図でそのコマを描いたのかが分かる様な漫画だなと感じました。

 実際にあった出来事を下敷きにしているのだと思いますが、出先で電車賃が足りないなど、ある程度長く生きた人ならば「あるある!」と共感できるようなエピソードであり、構えることなく読むことが出来たように思います。

 特に残金がやけにリアルで、疲れていた時に思わずチロルチョコを買ってしまうシーンは、ジュース買ってんじゃねぇよ、にある様な分かるけどそれやっちゃダメ!というオイオイ……感があって楽しく読むことが出来ました。

 1コマ1コマの意図が明確な一方ですべてのページでコマ割りが細かく、読んでいてだんだん疲れるような感覚があったのもまた事実でした。大ゴマにまとめられるものもいくつかあるように思えたので、無理して一つのコマに一つの狙いという作り方をしなくてもいいんじゃないかなぁと思います。また、最終ページでは途端に文字量増え、ぱっと見たときにウッと構えてしまいました。オチ、というか後日談に当たる部分だと思いますが、もう少しページを割いて描いてもいいように思えます。

 一方で先ほども書いたように、なぜこのコマがあるのか、と言うのは明確に読者へ伝わっているはずです。そのために漫画全体としては少し重い感じではあるけど、楽しく読み切ることができました。

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おわりに

 この記事を書きだした時点では先日記事にしたものを除いておよそ20個ほどのネームしかなかったのですが、『おわりに』を描いている現在、残りネーム数が倍増しました。っはっはっは! もう笑うしかないですね。

 いつだかどこかであったと思しきようつべの放送やTwitterでもさやわかさんがおっしゃっていましたが、みんな普通にうまい。したがって、感想書くのがどえりゃー難しいデス。希望的観測ではあと一日二日ですべての感想記事を書き終える算段でしたが、どうもそうは問屋が卸さないということで。

 頑張ります。

 それでは、また次の感想でお会いしましょう。