【放談】まとめて本を読んだ。【NO.6】
はじめに
二月中旬ごろから現在にかけて、意識的にジェンダー関連の本を読んでいました。
というのも、いろんな人と(ほとんどが男性)話しているうちに、ぼくが好意を持っているアニメやマンガや映画のことを考えるには通らなければならない道だなぁと感じたからです。ぼく自身が男性であることを含め、語る場に男性が多いと確実に見落とす視点があることは、何となく理解をしていたつもりでいました。でも、実際に他人と話してみると、これは理解した気になっていても仕方がないやつだなと分かるのです。
ぼく自身がからすると気を付けて話しているつもりでも、実際に女性に対して言葉を発すると、その方にはすごく否定的に言葉を受け止められる経験をしました。
もちろん、ここで彼女に対して文句を言いたいわけではありません。単に、この時、自分の無力さと無知さを思い知った気がしたのです。
というわけで、前置きが長くなりましたがこう言う本を読みましたよ。という一覧を下に乗せます。
読んだ本
『私たちの「戦う姫、働く少女」』堀之内出版、ジェンダーと労働研究会編
『語る歴史、聞く歴史――オーラル・ヒストリーの現場から』岩波新書、大門正克
『紅一点論――アニメ・特撮・伝記のヒロイン像』ちくま文庫、斉藤美奈子
『はじめて学ぶLGBT 基礎からトレンドまで』ナツメ社、石田仁
『99%のためフェミニズム宣言』人文書院、シンジア・アルッザ/ティティ・バタチャーリャ/ナンシー・フレイザー著、恵愛由訳、菊池夏野解説
雑感
ぼくの専門は農学の内林学で、しかもきのこなので上記のような本とはほとんど接点がありません。それでも、勉強してみるかぁとなったら本を読むしかないので、まずは人がお勧めしている本を中心に読んで行きました。今のところ8冊しか読んでいません。多分、もう少し継続的にこの分野の本は読んで行くのだと思います。
8冊の内、『語る歴史、聴く歴史』は少し特殊ですね。基本的にはオーラル・ヒストリーと呼ばれる学問分野のあり方についての本です。メインは戦争体験や民俗学の語り聞きについてです。その一部に、女性が女性に行う語り聞きとして、ジェンダーの問題が浮き上がる様な内容になっていました。
ぼくが個人的にとても刺激的だったのは『99%のためのフェミニズム宣言』です。これが一番内容に同意ができず、そういう意味でとても印象的な本でした。とはいえ、理解できないという意味ではなく、理解できる部分もあるがそこを掘り下げることに同意はできない、という意味です。問題の根本を資本主義に植え替え、だからフェミニズムを超えた連帯は可能なんだ、ということが書いてある(と読んだ)のですが、その先にある未来をぼくは信じられませんでした。
どの本もとても読みやすく、めっちゃ勉強になりました。
知らないことを知るっていう快感が好きなのかもしれません。
おわりに
何かをしようとするとき、先達がいるとかなり気が楽だと気が付きました。みんなもっと気軽に読んだ本の宣伝とかして欲しいゾ。ロールモデル、なる言葉にはいまいち馴染めていないのですが、これもロールモデルの一部なのかなぁ。
というわけで、本はてブロの概要欄にあることをたまにはやるかと思った次第です。
また次の記事でお会いしましょ~。
一応確認はしたのですが、リンクが間違っていたら教えて頂けると助かります。